くろねこは今日も古書店に足しげく通う。

先日まで本棚にあった好きな作家さんの本が買い占められて大ショック。
わたし以外にも、あの作家さんを集めていた人が居ることに驚いたわ。

失意のまま手ぶらで帰るのも虚しいだけなので、
予定していた本とは別に、違う本を2冊だけ買いました。
ドリトル先生アフリカゆき ヒュー・ロフティング/作
井伏鱒二 訳

星の王子さま アントワーヌ・ド・サン テグジュペリ/作
倉橋由美子 訳


ドリトル先生アフリカゆきのお話は、先日の記事にも書き記した
珍獣オシツオサレツが登場する本です。

。*゚+.*.。 ドリトル先生の家族たちより。オシツオサレツ +..。*゚+

頭二つに、からだは一つという、珍しい動物。
一つの頭でものを考え、一つの頭はものをたべるときに使います。
たいへん、はにかみやです。

アフリカのサルたちが、疫病をなおしてもらったお礼に、
世界で一ぴきしかいない、この珍獣をドリトル先生に贈りました。


おはなしの中に、オシツオサレツについての楽しい逸話が書かれているわ。
母方にはアジアの小カモシカ。父の曽祖父には一角獣の末裔がいるとのこと。

純文学作家、井伏鱒二さんの美しい日本語で綴られているので、
年齢を問わず、この楽しくて素敵なおはなしに引き込まれますよ。

出来れば初版本か5版辺りの刷りで、もう一度読んで見たいと思いました。
よしっ!!今度は禁断の地、神田の古書店街に行くのだ。
※ 本の虫は、神保町界隈に行くと・・
銀行から現金を下ろしてまで、際限なく本を買ってしまう恐れがあります。
だからくろねこにとって神田は今でも危険な土地です。


。*゚+.*.。 星の王子さま。+..。*゚+

誰もが知っている、サン テグジュペリの名作。

今から5年前、街の書店に星の王子さまが一斉に並んだ時期がありました。
それは2005年に岩波書店の翻訳権が満了したため、
各社が挙って、新訳版の星の王子さまを出版したからなの。

私が子供の頃から読んで持っているのは、
岩波書店の星の王子さま。内藤 濯(あろう)訳

今回購入したのは、宝島社から出版された倉橋由美子さんの訳なの。
装丁もとても綺麗で、挿絵にもパステルの色がついています。

ずっと内藤濯さんの語訳に慣れ親しんでいたから、
本の装丁は可愛くて好きだけど、私は文章にちょっと馴染めませんでした。


新訳、旧訳とありますが、星の王子さまは本当に素敵な作品ですよ。
そして、ひとりでも多くの大人の方に読んでもらいたい物語。
※ くろねこお薦めの翻訳は、内藤濯さんの星の王子さま。