グレイヴディッガー
高野和明
残された時間はあと僅か。
元悪党の八神俊彦は、東京の街を北から南へ目指し 命をかけてひたすら走る。
骨髄移植を待ち望む、白血病患者のために。
ドナーの八神俊彦は骨髄移植手術を目前にしながら、
不運にも連続猟奇殺人事件の最重要容疑者となってしまいます。
その瞬間から警察と公安に追われ、謎の集団からも追われることに。
そして八神をつけ狙う もう一つの黒い影。
中世時代の蘇りし処刑人・グレイヴディッガー。
容赦ないまでに殺戮を繰り返すグレイヴディッガーは何者なのか。
行く手を遮る者たちの網をかい潜り、八神は手術までに間に合うのか。
※ 息もつかせぬタイムリミットサスペンス ※
くろねこは高野和明氏の作品を全て読み終えていますが、
その中でも「グレイヴディッガー」は、楽しさと緊張感のバランスが秀逸な作品だと思うわ。
高野和明氏の持ち味でもあるスピーディーな展開。
そして魅力あふれる登場人物たち。
逃避行の舞台となる東京の地名が分からなくても、十分に読みごたえがあります。
読み出したら最後、ページをめくる手間さえ惜しくなる。
まさにノンストップの世界へと誘ってくれますよ。