ジェノサイド
 高野和明
 
 アメリカ大統領の元に一通の報告書が伝えられる。
 
「人類絶滅の危機、アフリカに新種の生物発見」
 
この報告書を皮切りに、アメリカ、コンゴ共和国、そして日本。
それぞれの世界で人類の存続をかけた壮絶な物語が始まります。
 

 
先日のTwitterで「今日は嬉しいことがありました。」と書いたのは、
実は本書を手にすることが出来たからなの。
 
高野和明氏7冊目にあたるジェノサイドの良さを伝えるには、
わたしの拙い文章では到底不可能だと思ったわ。
 
600ページもあるのに、読み進める手が休まらない。
 もうハラハラドキドキの連続。珈琲を何杯も飲みながら、読み終えた時は朝を迎えていました。
 
あらためて高野和明氏のレパートリーの多さには驚くばかり。
「6時間後に君は死ぬ」 ではファンタジーな物語。
「幽霊人命救助隊」はちょっぴりコミカルで心温まるおはなしでした。
 
ジェノサイドのスピード感はグレイヴディッガーをも上回っているわ。
 
主人公のひとり、古賀研人(こがけんと)が警察から逃走するシーンがあります。
この時のシチュエーションがグレイヴディッガーの主人公、八神俊彦が逃走する時と似てて、
高野和明ファンのひとりとしては思わずクスっと笑ってしまいました。
 
で。肝心の本のあらすじとかはどーなの?とか思いますので、
公式サイトにてジェノサイドのあらすじをラジオドラマで体験することができます。
 
角川書店 ジェノサイド特設サイト
 
 文字で綴る壮大な世界に介入したいと思う方なら必読ですよ。